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[nikomat:08636] Re: Ais35-70&Kimura
しのじまさん:
>> 使いモノにならんといっておられました。法隆寺、薬師寺、東大寺
>> 大仏殿の鉄はちがいますねぇ。1000年たってもサビは表面だけ。
>> 芯まで行かない。
>現代のものと何がちがうのですか?どうやったら、1000年経ってもサビが
>芯まで行かないようにできるのでしょう?不純物濃度の極めて低い鉄はさび
>にくいっていう研究は、どっかで読んだことあるんですが、、、
この辺は、榎さん@物質研のご専門(のソバ)ですからそちらに任せます。
電気化学はわかんないんで。:>
不純物には2種類あるようで、、、、
1)タチの悪くない不純物 (入っていてもサビには関係しない)
2)タチの悪い不純物(ちょっと入っているだけでサビが激しくなる)
古い鉄には2)がホトンド入っていないようです。サビだけでなくて、微量な
不純物がいろいろと鉄の特性に影響を与えているようです。鉄の精錬法の
ちがいによるそうです。明治以降の西洋スタイルの大量生産鉄はダメ。
昔の手間のかかる鉄が良い。江戸以前の建物はいつまでも持つけど、明
治以降の建物は200年ぐらいたったら全てボロボロでしょうなぁ。
未来の人類は、明治以降には建築物が無かった なんて結論するかも。
日本刀は、炭素量の違う鉄が多層構造になっている複合材料ですね。それ
で切れ味バツグン(ヒゲが剃れる)、しかも折れない(シベリアの極寒地に行
くと折れる。まあ、設計時にそこまで考えてないから)。鍛造・鍛接で作るわ
けですが、現代鉄ではコレが作れないそうです。叩いているうちに炭素が拡
散して均一になり多層構造にならない。古い鉄ならOKです。どんな元素が
効いているのか、未だわからず。
現代鉄はダメだから、古釘とか、解体になった土蔵の鉄部品で現代の日本
刀は作られているようです。これらがなくなると日本刀はオシマイです。と、
南部の鉄瓶も然り。昔の鉄瓶は錆びない。
本当ですか? → 田村先生
#法華三郎師、間宮光治師って御存知ですか?
カメラじゃないなぁ。
古谷野 有@筑波大学低温センター
koyano@bk.tsukuba.ac.jp