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[nikomat:09915] Re: g and i lines
まごめ@またもや寝覚めの一発目です。
しのじまさん:
>
いっやあー、興味あるところです。
>
> 光りを物に当ててその変化を調べるとき、空間分解能は、光りの回折限界
> から決まって、λ/2位なんだそうっす。つまり光学的にその光りをどうfocus
> しようとしても原理的にそこまでしか絞ぼれまへん。これは、実際に対応する
> 波長域でレンズがあるとかないとかとは別問題っす。
干渉縞を考えたときに2光束の間の角度を2θとして、干渉縞のピッチPは
P=λ/sinθ で、どう頑張っても2θは2πだから、
Pmin=λ/2 てやつですね。
>ですから、光りを使って
> 物に細工を施そうとすれば、当然波長が短い方が、原理的に細かな紋様が切れ
> るんっす。回折限界まで制御する技術があれば、600nmの光りを使うより
> 200nmの光りを使う方が、3倍細かな絵が書けます。同じ回路なら1/3
> の面積で書けてしまいます。これはきっと集積技術としちゃ結構いけまっせ。
それで、われわれもどんどん短い方に来て、そろそろ(こやのさんの言うように)
透過物質がなくなって来てしまう事態ダス。
> SOR光なんかで、微細加工をするのは、エネルギーの問題もありやすが、波長
> の問題が結構決め手っす。だからSORは、可視の加工と比べた上での”微細”
> な訳ね。ただ”微細”っつたって何だかわかんないもんね、、、、。
SRではλが一気に1nmが有望視されてます。
でも、くせものもあって、エネルギが強すぎて感光材の電子をすっとばし、そい
つが暴れてくれたりします。 それ以前に感光材って、高分子で結構でかい。
> とはいえ、、、、昨今、波長より短い、回折限界以下の狭い領域で、しかも光
> りを使って、何ぞ調べたいっつう、我侭な輩が現れて、皆さん苦労したっす。
> そいでは、っつんで、AT&TのBetzigっつうやつが現れて、ほれほれやって見せ
> ましょうって1991年にやっちゃった。えらいっす。その時かれは、物質の
> 極近辺にちょろちょろっと出てくる、光りを当てることによって生じる電場を散
> 乱させることで、空間分解能でλ/50位を達成したとするデモ実験をやっとります。
> 現在の近接場光学の幕開けっす。今は、応物でも物理でもその手の学会で多々目にす
> るあれっす。これ使うと、微細加工も変わるんかな、、、?
> どうでしょう?
これって、まじめに見ていませんでした。 できるんかよーってな感じで。
ちょっとみてみます。
目がさえてきた!
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