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[nikomat 1238] Re:Bessa-L
よしだ っす。
In message <199901280504.OAA16710@ml.asahi-net.or.jp>
"[nikomat 1228] Re:Bessa-L "
"HIURA Shinsaku <shinsaku@vision.kuee.kyoto-u.ac.jp>" wrote:
>
> 雄ねじと雌ねじを組み合わせて、そのまま前後に揺すると、ガタとか
> で動きますが、そのガタのプロファイル(つまり応力と位置の関係)が、
> 問題なんでしょうね。
いえ、あまり 問題無いです。
「送りネジ」の場合、これが 命 ですが、L39 や M42は 締結
ネジですので。
> で、ネジを締め付けていくと、マウント面同士の擦り合わせによって
> 軸方向の応力が発生しますが、これは締め付けトルクによって
> 決まってきます。(静摩擦は無視。)
静止摩擦についても ネジ面の摩擦は無視しても 良いです。
ただし、座面の制止摩擦は無視できません。(緩んじゃうから (^^;;)
> で、前者の場合、応力によらず停止する位置は一定(逆に言えば、
> 停まったところから、さらに力を増やしても、回らない。カチッと
> 止まる)ということになると思いますが、後者の場合、締め付けて
> いくと、その回転角に応じて応力が増大していくので、じわじわ
> 強くなっていく感じになると思います。
カチっという感触は、1つには材質や表面処理の問題があります。
そして、加工精度を言うなら、それは ネジ部でなく、マウント座面の
平面性の部分の問題 だと思います。
> つまり、ぶつかり合うネジ山同士が、それぞれ小さなバネと
> 考えると、加工精度が高いと
ネジの ネジ山部も 軸ごと変形しますので、ある程度以上の精度があ
っても 意味が有りません。
常に、座面の直後の第一周目の山に応力集中します。で、3山あれば
十分と言われているくらい、4山目以降には 応力が かかりません。
ですから、ねじを 締め過ぎた場合、ねじ切れる個所は 100%の
確率で 第一山 です。
# 大戦末期、某海軍工廠で作られた 5角形ボルトだと どうだか
# 知らないが... (^^;;
また、ダブルナットで 留めた場合、ナットのネジ切りの両端の位置関係
により、ナットとボルトの軸は 僅かに 傾きます。
逆に 締結ネジには、それくらいの 間隙は 必要です。
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吉田幸司 (株)ニコン zip.140-8601 <yd@nikongw.nikon.co.jp>
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