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[nikomat 1380] Re:Bessa-L
しつこくてすいません。マウントとレンズの座面が一致したところから、さら
にネジ込むために必要な力の話をしているつもりなのですが。
対象はファンデルワールス力の働く面より粗い面においてです。
In message [nikomat 1368] Re:Bessa-L
ひうらさん <shinsaku@vision.kuee.kyoto-u.ac.jp> wrote:
> 「接触面積が増えると、」と書いたのは、平面性が高いほど、
> 同じ押し付け力でも、接触面積が増えますが、その分圧力が
> 下がりまして、・・・って話ですよ。
一定なら日浦さんの書かれている通りですが、締結するときに押しつけ力は一
定でしょうか?
> 光永さんの論理は、同じ荒さの面の時、押し付け力が大きいほど、変形量も
> 大きいし、また同時に接触面積も大きくなる・・って話でしょ?
逆です。ネジの回転で送られる量は決まっています。その分、変形しなくては
いけません。変形量が同じであっても、変形させる断面積が大きくなっている
から変形の反力は大きくなります。押しつけ力は変形の反力です。
> その条件(変数が押し付け力であって、面の荒さではない)の上では、
> 接触面積が増える=変形量も大きい=圧も大きい、は正しいです。
材料の歪みε(元の大きさを1としたときの変形前と変形後の差)に対する圧縮
応力σは材料によって決まり、σ=εEです。材料によって決まる値Eは縦弾
性係数と呼ばれます。これに面積をかければ圧縮力です。
次にネジの幾何学的形状から、接触位置からのある回転量に対して必要な変形
量は決まります。接触面積が増えても変形量は変わりません。
つまり、面積が増えたからといって同じ送り量による変形量(ひずみ)は増えま
せん。ひずみは一定でひずむ断面積が増えます。その結果、押しつけ力となる
力が増えます。
> しかし、押し付け力一定で、面の荒さを変えたとき、
> 面がなめらか = 変形量が小さくても接触面積は大きい = 圧力は
> 小さい。です。しつこいようですが、接触面積と圧力の積は一定です。
一定ならそうですが、なぜ一定になるのでしょうか?
// 光永 法明 // 大阪大学 工学研究科 創発ロボット工学講座 (D2)