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[nikomat 4732] Re: coating
よしだ っす。
In message <199905120440.NAA02566@ml.asahi-net.or.jp>
"[nikomat 4730] Re: coating"
"kenji@comm.yamaha.co.jp (Kenji Matsushita)" wrote:
> | G1 セットを手放して、Mamiya 6 にいくです。
>
> おぉ! おーいでー おーいいで〜
私も 6x6=RF(Mamiya 6) & 645=SLR(Pentax) に整理しました。
6x6=SLR(Bronica or Pentacon6) & 645=RF(GA645) っつう
選択肢も考えたのだけど、
(1) 6x6より 645のほうが軽い。この差はSLRのシステムで顕著。
(2) SLRのほうは 交換レンズ式にしたい。
(3) RFのほうは 広角〜準広角一本でも良い。
(4) GA645の写りは イマイチの場合がある(作例から)。
で、(1),(2),(4) から 決まりました。
# そんでも 最後までP6売却には なかなか 踏ん切りが つかなかった。(^^;;
> #標準レンズがあまったら一声お願いします(^^;
たかなしさん も (3)らしく、「マミヤ6+75mm」を探しているようですよ。
> |> AF Nikkor 20-35 をでなく、tamron 20-40/2.7-3.5 にしようかとも
> |> 悩んだのですが、本物を覗き、第1〜第6面まで マゼンタコートだ
> |> ったので、*きっぱり* 諦めました。
> |
> | 良く分かっていないのですが、マゼンタコート = 単コート、緑コート = マ
> | ルチコートなのでしょうか。
> | 眼鏡にはブルー(シアン?)のコートもありますね。高いですけど。
>
> 私も知りたいですね。
昔のマゼンタコート(正確には Dコート?)とは違いますけどね。
New Nikkor の頃の 緑色反射の マルチコートだと、透過率は 今のモノ
ほど良くないので、2〜3層のMCなんでしょうね。
ニコンなんちゃらコート や T*だと 7〜10層なのではないかと思います。
tamuron20-40 も Pentax645用 45/2.8 の #4001**** も マゼンタ系の
反射をするコーティングを用いてますが、あれもまた 多層膜コートだ
と思います。透過率は そこそこに良いですので、3〜5層は ありそう
です。
ただ、マゼンタに反射するということは、、、
何らかの理由(製造技術的理由を含む)で 緑色反射(色がコケない)
には できなかった。そのため、
(1) 他の面のコートをシアン系にすることで最終的には 色が コケ
ないようにしている
(2) 赤色にコケている硝財を使っている。(こっちが原因で マゼ
ンタ系反射のMCにしたのかも知れない)
(3) 最終的にも 色が コケている。
の いずれかだと思います。
いずれにせよ、反射光が薄い&緑色 であり、かつ全体として 色が
コケていないもののほうが「硝財もコートもケチっていない」という
ことになります。
# 緑色でも 反射がキツければ、ヌケも悪いし フレアも出易いです。
> | あと、透過率と反射率の関係も分かっていません^^;
> | 反射率を下げるためのコーティング = レンズ全体の透過率が上がる、のでしょ
> | うか。
吸収率もあります。
硝財そのものに 色が着いていれば 吸収率は高くなります。
吸収分は フレアにはならないの*かも*知れません。(自信ない)
安い硝材は 赤みがかっていたり、青みがかっていたり しますね。
> 物理で、境界面では必ずなんぼか(3%?)反射するとかいうのを習ったような。
> 垂直入射でも100%透過できないんだったかなぁ...
> で、これは屈折率だけで決まる。この限界を越えるのがコーティング技術?
入射角度がキツイほどヤバイので、最近のミノルタのコンパクトカメラや
Summicron や GR-1 の 第一面、昨今の広角ズームの 最初の凹面あたりが
シビアなはずです。
# 同時に このような面を持っているレンズは 個体差が 大きいはずです。
> なんかよくわかんないけど、第1面が凹レンズというのが由緒正しい
> 広角レンズらしい(?)
遺伝的アルゴリズムで 光学系そのものを 自動設計させると、やはり この
ような光学系は出てきます。しかし、第一面に限らず入射瞳の前が凹という
場合、公差が目茶苦茶厳しくなります。
んで、公差0は ありえないので、やはり 個体差を生みます。
つまり 量産向きではないということです。
まして、これを 広角レンズの第一面に持ってくるとなると、相当な個体差
を生むでしょう。
つまり、レンズ設計の分野では「絵に描いた餅」だったわけです。
確か、ニコンの光学部の小沢君(大西さん所有の Zunow 50/1.1の現オーナー)
が Summicron を2本買いました。彼の評価によると、
「2本とも それぞれ良い。しかし、2本とも違う写りをする」でした。
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