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[nikomat 9724] Re: German Wine / Deutscher Wein
佐伯です。
> ワインの話が盛り上がっていますが・・・
すみません。そろそろ講釈はやめにします。
と言いつつも・・・
> を見て,おお!!と思い,空港で買ったのを見てみたら,
> 残念,似たものですが,安いグレード?だったみたいです.
> 同じように Wurzburger stein とかなっていましたが,
> Riesling Kabinett とか書いてあったので,佐伯さんの
> 説明によると安いやつなんですね?
また、ややこしい話なのですが、ドイツワインにある等級という
のは、これまで書きましたように、一定の基準を満たしている事が
条件となっています。で、あくまで満たしているというだけであっ
て、それが「とてつもなく美味しい」とか「素晴らしく美味しい」
というのを表している訳ではありません。
等級が高くなると、少なくとも同じ醸造所では基本的に値段が高
くなりますが、醸造所が異なると話は別です。
例えばカビネットですが、1本DM1.49(約90円)のスーパー
特売品からDM40〜50する超高級品と幅があります。もちろんこれ
は年代物とかではなく現役の商品での話です。
この値段はスーパーで、目玉商品として赤字近い価格設定なのか、
有名醸造所だからと付く価格とか、本当に飲んで素晴らしいので付
く価格とか色々あります。
もっと極端なのは甘口(ドイツでは高貴な甘口と呼んでいますが)
のアウスレーゼ。安いのはそれこそスーパーのDM2.99から高いのは
DM400以上と、同じ等級なのに100倍以上の値段差があります。
もちろん、値段が100倍だから100倍美味しいわけではあり
ませんが、その差は歴然(味音痴でなければ)です。
そんなこんなで、かなり良いカビネットと並みのアウスレーゼを
比べると、カビネットの方が美味しい、なんてことがまま発生しま
す。これは甘口でも辛口でも同じです。
前置きが長くなりましたが、等級が低いというのは安いとは同義
ではありませんので、ご安心を。
ただそうなると、ワインの質をどこで判断するか、なのですが、
畑の良し悪しというのもありますが、誰が造ったかというのが一番
重要な判断の材料です。まあ、これはドイツワインに限ったことで
はありませんが。
> で 10.5% と書いてありました.
>
> でも,ヴルツブルグの市中で買ったもっと安いやつは,同様 Kabinett
> のようですが,(ラベルの見方がわからない・・でもそういう文字はある)
> なぜか 12% でした.
12%でしたら、カビネット表示のぎりぎりの線でしょうね。13%
と言うと、一寸高すぎ。
> やはり国内で普通に消費されるようなのは,辛口が多いんでしょうか??
フランケンワインは辛口と言う定評があります。これはあくまで
定評で、残糖0g辺りなんていうのは稀です。統計的には甘口も2割
程度造られています。まあ、ドイツの平均からすれば低いですが。
それに、飲む方も、フランケンワインは辛口なんだ、と結構思いこみ
のある人が多いのです。
> #ワインは連れて帰ったが,カメラは連れて帰れませんでした.
> #これ書いてて思い出しましたが,ヴルツブルグには結構たくさん,
> #中古を置いてある店があった.覗きましたが・・おとなしく帰って
> #来ました.
お、やっとカメラの話題。ヴュルツブルクにはカメラ関係のメール
オーダー大手や、中古、骨董カメラを扱うオークションハウスなんか
がありますね。でもやっぱり日本の方が安心できますが。
>
> あとドイツでお酒というと,あれですね,
> 乾さんとちょっと連絡があり,DMで話していた中で,
> 「ルフトハンザだとゼクト頼むといいよ」って聞いてたので,
> 頼みましたが,うまかったっす(飲みすぎた).
最近のルフトハンザでは時々Menger Krugというドイツのゼクト
メーカーのロゼゼクトが載っていたりします。この名は、あの有名
なフランスのシャンパンハウスKrugと同じです。まあ、Krugという
のはドイツ人の名前で、シャンパンのKrug家ももともとはドイツ人。
話が逸れますが、シャンパンのメーカーの創業者はドイツ人が多く、
例えば他にもBollinger、Deutz、Taitinger・・・。
えー、それでこのMenger KrugというのはKrugと名前が同じで
紛らわしい、と言うことで、名称使用差し止め訴訟が続いていまし
た。まあドイツのKrugも本人がKrugさんなので仕方ないですね。
それで当時レミー・コアントローグループが、しびれ切らして
そのドイツのMenger Krugを買収してしまったのです。
何を言いたかったかというと、このMenger Krugのゼクトは
結構美味しいです。
ちなみにKrugがレミー・コアントローからMHLVに移った際
Menger Krugはまた独立しています。
でも私はビジネス乗ると、シャンパンです。機内は気圧が低いの
で、泡がでる問題よりも、まわり方が早いのが気になります。ただ
機材で違いがあるのか、体調によってなのか判りませんでしたが、
9月に日本に飛んだ際は行き帰りもエアバス340で、行きも帰り
もシャンパン飲み続けでもなんとも無かったです。
BYE!