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[nikomat 18597] Re: [Q] zoom focusing
佐藤です
ひうらさん:
> 光学補正式というのは,レンズの群をそれぞれ A,B,C,・・
> フィルム面を | で表すと
>
> 広角 AB CD |
> 中間 A B C D |
> 望遠 A B C D |
>
> という風に,AとC(可動群)とを動かして,BとD(固定群)を鏡枠に
> 固定するわけですが,このときAとCの距離が変わらないものです.
> 距離が変わらないので,カムがなくても,筒で直線的に動かせばよいです.
>
> A〜Dのレンズのパワーをうまく設計すると,こういう操作を行っても
ここから「光学」補正式という言葉が出た、ということですかね?
> ピント位置が変わらないという条件を満たすことが出来ます.
> ・・が,厳密には,この方式だと,ズーム中の数箇所で
> ピッタリ同じ距離にピントがあっても,途中がわずかにずれます.
ライカのトリエルマーという28,35,50の3焦点レンズはこの類か?
> ですから,ズーム位置に関係なくAを同じ量だけ動かせば,
> 同じところにピントが来ます.
前玉の移動量が同じなら焦点距離に関わらず同じ所にピントが合うというのは
RFカメラに最適っすね。
> こちらは,カムでどうとでもなるので,機械的誤差がなければ,
ここが「機械」補正式の出所か?
いわゆる光学補正式のレンズの移動方式を見ると、
どうみてもこっちの方が機械式に見えるンですよね。
単純に線形カムで2組のレンズを動かしている、と。
それに対して、機械補正は、レンズの間隔をダイナミックに変化させるわけで
いかにも光学的に見える。
あにじゃの書いたように、作る側から言葉を選ぶと、
「光学」も「器械」も納得です。
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佐藤能行(株)富士総合研究所 社会基盤研究部
TEL 03-5281-5291 FAX 03-5281-3457