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[nikomat 19011] Re: nikomat V1 #1285



すぎやま@進化は証明できないので難しいです
>松下です。
>
>ずっと前から気になってるんですが、
>
>[nikomat 18911]At 5:35 PM 01.1.22 +0900, mkawashima.14@a5.mnx.ne.jp wrote:
> >川島です。
> >
> >[18907]:
> >>> (ところで、ミトコンドリアもDNAをもっていて、人間では女系遺伝子のみが
> >>>  伝わると知ったのはつい最近のTVでした。細胞核だけにあると思っていた。)
> >>はい、それでミトコンドリアのDNAはあまり変わらずに遺伝するので、
> >>それを使って人類の発祥地を探ろうとした仕事がありました。
> >
> >アフリカの一人の女性に収束するとかと言う話ですね。
>
>これは私も昔のサイエンスで読みました。しかしこれは不思議な話です。
>遺伝子のルーツがこの一人の女性であることは、今生きている人の全て
>の人の先祖ってことですよね?

無論、これは幾つかの仮定に基づいた仮説ですので、
その仮定が正しくなければ成り立ちませんが、そういう解釈だと思います。
現在、私達に判っている遺伝現象から判断すると正しいかもしれませんが、
新たな遺伝現象が見つかることが時々あるので絶対だとは思わない方がいいです。
ただ化石とかの研究もこの結果を支持しているので受け入れられやすいのだと思いま 
す。

また、理論的に言って全現存人類の共通祖先が1人の女性という結論になるのか、
人類と絶滅した一部の猿の共通祖先が一匹の雌という結論になるのか、
もっと遡るのか、
原著をみてないこともあり、ぼくには判断がつきませんが、
どこかで1人もしくは一匹になる点ではいいと思います。


>すると、その女性は突然生まれて、偶然他の動物と生殖可能な資質を持
>って生まれて生き抜いてしまったか、または同時に男性も生殖可能な資
>質をその女性が生きている間に変化して無事子供が産まれてしまった。

仮に「人類のルーツがこの一人の女性」だとする説が正しいとしても
女性は「突然生まれた」と考えるよりも、他にも何人もしくは沢山の人がいたけど、
ほかの女性の子孫は残らなかったと考えた方が自然だと思います。
従って、ある時点で人類の女性はこの人1人しかいなかったということにはならず、
例えば部族的な集団で暮らしていたかもしれません。
世代と共にこの人の子孫が全体を占めるようになったのかもしれません。
つまり、ミトコンドリアEVEと呼ばれているこの女性は現存する人類の共通先祖だっ 
たかもしれませんが、
別に最初の人類の女性だったとは限らないと思います。
また、進化はほぼ連続的に進むものですので、
最初の人間というのが単一の人物もしくは男女のペアだったとは考え難いです。
EVEと呼ぶから紛らわしいですね。

>で、その女性が話していた言語は、どうして世界へ広がるにつれてこう
>も多種多様になってしまったのでしょうか? やはり今西流に同時発生
>していたのではないでしょうか。それとも文法構造が変わるほどに時間
>が流れてしまっただけなのでしょうか? 

この説で想定されているミトコンドリアEVEはどの程度原始的な
人間か猿人だったのか知りませんが、
言語がまだあまり、もしくは全く発達していなかった可能性もあります。


>アフリカからスペインにかけては、聖母マリアは黒人であることが多い
>と聞きます。実際、バルセロナ近郊にある格式の有るモンセラートでは
>木彫の黒い肌のマリアが祭壇に祭られている。これなんか、意味深。
>
>と、悩みは尽きない、、

スペインはムーア人の侵攻を受けているのでその影響ではないかと...
スペイン、行ったことがないんですよね。

すぎやま