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[nikomat 19023] Re: nikomat V1 #1285
市川です (またしてもカメラでない話題に反応するとは)
In the message <200101260255.LAA03898@ml.asahi-net.or.jp>,
Shin SUGIYAMA writes:
> > >
> > >アフリカの一人の女性に収束するとかと言う話ですね。
> >
> >これは私も昔のサイエンスで読みました。しかしこれは不思議な話です。
> >遺伝子のルーツがこの一人の女性であることは、今生きている人の全て
> >の人の先祖ってことですよね?
最初にX人、異るミトコンドリアを持つ女性がいたとします。
ミトコンドリアは女性からしか遺伝しない場合に、
ある女性が子供を残さない
→そのミトコンドリアは残らない
→種族全体のミトコンドリアは(X-1)種類に減る
つまり単調減少です。
こういう話は「姓の消滅」といって有名です。姓も「父方だけが残
る」という特徴がある場合に、単調減少して種類が減ります。
(たしか韓国では数種類しか姓が無くなっていたような気がします。)
> 仮に「人類のルーツがこの一人の女性」だとする説が正しいとしても
> 女性は「突然生まれた」と考えるよりも、他にも何人もしくは沢山の人がいたけど、
> ほかの女性の子孫は残らなかったと考えた方が自然だと思います。
ですよね。
ついこのあいだ、こういう話のSFを読んだばかりです。グレッグ・
イーガンの短篇集『祈りの海』(早川文庫SF1337)の中の1編に入っ
てますが、短篇の表題を忘れました^^;;
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Shuichi ICHIKAWA <ichikawa@tutkie.tut.ac.jp>
市川 周一 (豊橋技術科学大学・知識情報工学系)