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[nikomat 19673] Re: [books] 本:刑務所の中



すぎやま です
まごめさん:

> > 1)多くの遺伝子は組み合わせで使われます。
> > 論理回路を組み立てる素子みたいなものですので、
> > 倍の数の違いがあれば、組み合わせの数は数倍以上違ってくる余地があります。
> > だから、できあげる生物の複雑さも倍以上の可能性有り。
>なるほど、どんな組み合わせが可能かはわかりませんが、2倍どころでは
>ありませんね。

無論、組み合わせで使われるのは全てではないし、
高等生物ではバックアップ用なのか、
同じ遺伝子が複数存在する場合も多いので、
ハエと人間でどれだけレベルが違うのか算出するのは難しいですね。

>   CPUが入ってカメラも複雑なことが出来るようになった。
ヒトとは最新型CPUの入った動物?



> > 2)最初の項目とも関連しますが、
> > 高等な生物ほど、個々の遺伝子の多目的利用度が高いです。
> > いいかえれば、原始的な生物では一つの遺伝子は一つの機能しか果たしませんが
> > 高等な生物では複数の機能をはたします。
> > 従って、仮に遺伝子の数が同じでも片方の生物の方がかなり高等(複雑)である
> > ような状況が理論的には可能です。
>多目的利用だと、遺伝子もそれなりにながくなっていのでしょうか?
>   Zoomレンズの方が重たい。

はい、一つ一つの遺伝子が長くなる傾向があります。
ただ、遺伝子から作り出される遺伝子産物(蛋白質)の長さの変化はそれほどでなく、
遺伝子の働く量やタイミングを制御する調節領域や介在配列が長くなることが多いの 
です。

>多目的利用だと、故障した時に困る事がありそうですね。
>   CPUが壊れると、何も出来ない単なる箱になってしまうことも。

運が悪いと遺伝子の故障=病気or 死ですが、
過去の故障例が多いと思われるような箇所はバックアップ機構が存在することがあり 
ますね。
ただ、多目的利用は手詰まりになってそれ以上発展改良できない場合が想定されます。
そういう場合は部品(遺伝子)の数が増えれば回避できますね。


>
> > 結論:それでもハエをバカにしてはいけません。
>いずれ、ハエの中の遺伝子が人間を救うこともあるかも?

人間の遺伝病の原因遺伝子の多くはもともと
ハエで発見されたものが多いです。
それでハエをやっていても研究費が結構つくようになりました。

>
> > 応用問題:ではカメラの部品数の場合はどうだろうか?
>Hブラッドでは、シャッターからフィルムバックへつながる部品が
>ひとつで多目的と聞きました。 (カムプレートみたいな細長い板)
>  でも、それが壊れるとか???(真実は知らない)
>
>まあ、やはり、ハエより人間の方が可能性はまだ沢山ありそうで
>よかったです。
 
安心してください、取りあえず。