[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
[nikomat 37918] RE: [nikomat 37909] ボケ部分の情報量
日浦Rです。
> 銀塩写真では,ボケた部分は,情報が拡散しつつぎっしりと詰まった
> 無数の点像(フィルム上にはボケた広がりのある面として再現されてます)が
> 重畳した映像です.しかも,被写体上の一点Pが例えば2mmの錯乱円となっても,
> その2mmの円上には,点P以外の前後上下左右無数の点の様々な径の錯乱円が
> 重なっているわけで,どうも画家が下手であれば下手なほどその重畳を
> 上手く再現できないようなのですね.つまり情報量を再現できていない.
>
> 同じように,デジタル写真のボケをみていると,
> どうもそんな感じがしてならない.
>
> こんな直感はあたってますでしょうか?
デジタルの場合は,各画素にマイクロレンズがついていて,それが一定の
開口特性をもっている,つまりカメラのスクリーンと類似の事情があるわけですが,
それゆえ点光源のボケでも,画像の端のほうだと色や明るさがグラデーションに
なった円盤になったり,虹模様がでたり,円盤のふちが色づいたりすることは
ありますね。射出瞳位置が標準的でないレンズのときに多いと思います。
それだけでなく,rinさんの新着メールでも指摘されていますが,デジタルだと
カメラにせよ印刷にせよそれぞれ解像度の制約がはっきりしているので,
その近辺のつながり(ボケているところからボケていないところへの境界)
が不自然ということがあると思います。
ピントが合っているところはピクセル単位の明暗パターンが妙に鮮明なのに,
ちょっとボケるといきなりベタっとしますね。
オリジナルが銀塩でもフロンティアのプリントはそんな感じです。
このような空間的な問題もありますが,個人的には色合いがテレビ的
というか,画面表示でもプリントでも色・諧調に関して深みがないのが
まだまだと思っています。
(きれいなんだけど,なぜだが愛せない・・・ってとこか??)
気楽に撮影でき,マクロ機能など銀塩を思えばおそろしく万能なカメラが多く,
被写体に集中できるツールですけど,ちょっと見たらお蔵入りになる画像が
多いですね。。。。。