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[nikomat 40974] Re: [ ご参考]VR70-200作例



高田です

tkoyano@mbd.ocn.ne.jpさんは書きました。

>> ご遺品のピッケルやアイゼンは強烈なプロ用を相当使い込んだものでした。
>> 真冬の奥穂高の雪穴で酒飲むのが好きだったそうで良い顔した写真が残さ
>> れています。カメラは専ら売店で売ってる「写るんです」でした。

先日、yd師の机の中にあったニッコルマートEL黒をメンテしたので、これに
AiS-35mmf2.8を付けて写真を撮影したのですが、昨日フィルウをを某ラボ(最近ど
うも道場のようになっている?)に持っていって、現像、プリントをお願いし
ました。安売りしていたコダックのフィルムで試し撮りをしていたのですが、
フィルムの感度を間違ったりして写真を撮影したりしていて、ラボの店主には
ご迷惑をかけたのではないかと(家内が取りに行ったので、コメントは聞けず)。

で、先日の選挙の日に撮影したりしたわが犬のプリントもできてきました。

#これが最後の写真になってしまった。

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先週末、わが家では愛犬(シェルティ 8歳 メス)が突然死する
という悲しい出来事がありました。

14日の午後は研究会の打ち合わせがあり東京に戻っていましたが、
打ち合わせの後にゆっくりと食事をし、10時20分頃に東京駅の
高速バス停留所から自宅に電話した時は、特に変化は無かったの
でした。が、つくばの料金所付近でお迎え依頼の電話を自宅にし
ても誰も出ません。自宅近くのバス停留所で降車した後、再度
電話したのですが、何故か私の母親が電話をとりました。このと
ころ娘(受験生)が塾で勉強をしてくるので、そのお迎えに家内が
行ったのだろうと思ったのですが、実際のストーリーは大きく異
なるものでした。

その晩、母親が犬の世話をしていたところ(しばらく前から右前
脚の炎症が続いていた)、突然として2回程嘔吐をし、その直後か
ら不穏な状態になり暴れだしたとのこと。母親が驚いて犬を押さえ
つけながら家人を呼んだのだそうですが、家内と息子(たまたま家
に帰っていた)それに娘、父親が駆けつけたところ、非常に苦しそ
うな声をあげてもがいていたそうです。しばらくすると、急に体を
硬直させ、ぐったりとしてしまったとのこと。

あわてて罹りつけの動物病院に電話しますが、既に午後11時近く
になっており、当然連絡がとれません。他の動物病院に連絡をとる
ためにそのまま家で待機するよりも、とにかく犬をどこかの病院に
運び込まないとダメだと判断し、母親を連絡要員とし残し、他は
犬と一緒に車に乗り込んで、対応してくれる動物病院を探すための
悲壮なドライブに乗り出したとのこと(この判断の妥当性には多少
疑問がありますが、いてもたってもいられなかったのでしょう)。

私が母親と連絡がとれたのは、皆が瀕死の犬をかかえながらの病院
探しに出た後だったわけですが、これはもう絶望的な状況だと思い
ながら家に向かって歩いていたところ、娘から私のPHSに連絡が入り
ました。完全にパニックになっている娘の声が哀れでしたが、現在
位置と犬の状態を家内と息子に聞いてみました。やはり対応しても
らえる病院がなく、現在6号国道沿いに車を停めているとのこと、犬
は呼吸をしているかどうかも不明とのこと。あと500メートル程で
私は自宅に到着するので、再度連絡をするように指示。

自宅に戻ってみると、母親と向かいに住んでおられる製薬会社の方
(どうも母親が相談するために呼び出したようです)が、動物病院
に電話をかけまくっているのですが、良い返事がもらえていないよう
です。程なく、再度私のPHSに電話がかかり、6号線沿いの病院をあき
らめて、別方面を目指し自宅近くを走行中とのこと。これ以上パニッ
ク状態で車を走らせるのはかえって危険と考え、自宅に戻るように
指示。しばらくすると車の停車する音がして玄関には泣きはらした
娘が立っているので、頭と肩をたたいて玄関で待っているように言
い、車に向かうと後部座席に犬が息子に抱えられるように横たわっ
ていました。既に呼吸は停止しているのですが、まだ暖かく眠って
いるようでもありました。時間的な経過を考えても、これ以上病院
を探すことも無駄でありかえって危険であると判断し、これを子供
達に伝えました。

つい先ほどまで元気だった犬が、突然としてもがき苦しむ姿をまの
あたりにし、瀕死の状態の犬を乗せて病院を求めて夜のドライブを
するという、非常に過酷な経験をさせてしまったのは可哀想でした。
命のはかなさを痛切に感じたものと思います。もうわが家は涙、涙
の連続でした。

翌日、近くのペット用の火葬場で小さな骨壷に収まってしまったわ
が家の犬ですが、息子が東京の大学に行ってしまい、私も熊本に
単身赴任している状態では、1年に何回もない「家族全員が揃って
いる日」に、皆の手の中でその比較的短い生涯を終えたというのは、
私達家族に対するちょっとした孝行だったのかも、と思っています。

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#写真の被写体がまた減った、、、。

合掌