[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[nikomat:03554] Re: [Q]Nikon FA,FG



日浦@三菱重工です。
よしださんのお話,十分理解できておりません(^^ゞ。

今までのお話,僕なりに整理しますと,
測光に関係したパラメータ,つまりフィルムに到達した光量に
影響を与えるパラメータとしては

(1)F値      -- 近軸(画像の中心)で定義される。
(2)周辺減光 -- コサイン4乗則および鏡筒,レンズ縁によるケラレによる
(3)透過率   -- ガラスの着色,表面反射などによる
(4)光束内の光の強度分布? -- よしださんのお話???

ここで言ってる光束というのは,物点から発射されて,*絞りの開口を通過し*,
フィルム上の一点に収束している光線全体。フィルム上の一点から見ると円錐状
で,その頂角の開きがF値に対応するわけですね。

で,測光する側では,これらの結果フィルム面に生じる明るさを測光
するわけですが,測光方式によって誤差の要因が違いますね。

ダイレクト測光:シャッタ幕またはフィルム面の反射による明るさを測光する。
  誤差要因    ・フィルム面の反射率による誤差

ファインダ測光:フィルム面の変わりに,ミラーとスクリーンを使用する。
  誤差要因    ・スクリーンの散乱/集光特性(円錐のどこを見ているか)
                完全なマットだと円錐全体に近い。フレネルだけだと中心軸のみ。
              ・ミラー切れ  F2以上?ぐらいの光束は一部が蹴られる?

ボディ内測光  :サブミラーで測光素子に光を導く
  誤差要因    ・ハーフ(ピンホールミラー),サブミラーによるケラレ


ほかにも,SPDの特性や偏光,逆入光などの誤差要因もあると思いますが。

(2)は中央重点測光やスポット測光ではあまり関係なさそうです。
(3)は実際に外界がくらいのと同じ。
(4)はほとんど影響がない誤差の範囲かな??

----
実絞り測光と開放測光での誤差に話しを戻すと,

ファインダ測光やボディ内測光で問題となるのは,レンズがF2やF1.4と
明るいときということになります。
たとえ画像中心だけで(スポット的に)測光したとしても,スクリーンの
特性やミラー切れでF1.4などの太い円錐状の光束全部を受けて測光できない。
だから,F1.2やF1.4のレンズでは,F1.8のレンズと同じような位置に
Aiツメの位置をずらしているんですよね。

ってえことは,暗いレンズを「正」として,明るいレンズのときに補正
をかけてるわけですから,暗いレンズや実絞り測光で絞り込んだときには
とくに誤差が生じないように思いますが...

う〜ん。結局整理できてない(;_;)
では

----
日浦 亮太
三菱重工業(株) 高砂研究所 機器・自動化装置研究室
 
Ryota HIURA
Machinery Labo, Takasago R&D center,
Mitsubishi Heavy Industries, LTD. Japan
 
email to hiura@trdc.mhi.co.jp