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[nikomat 1101] Re: microscope lens question



すぎやま です
よしだ さん、


>100x の 油浸 って言ったら、Plan APO 100 っすよねぇ?
>確か、対物1本 100万円ですよねぇ? (^^;;
>
># Nikon 入社の頃、実験に必要で 買ってもらったことがある。
># すっげぇ 大事に 使ってたなぁ。。。

百万は水浸の100xPlan APOだと思います。
油浸だと32.7万です。まだ安いです。
前者が開口数1.2、後者が1.4です。
水より屈折率の高い油の方がレンズが作り易いんだと想像します。
でも、水浸だとカバーグラスを使わないで済むので界面が2つ減る分、実際の分解能
は上がるのかもしれません。

社内実験でも「買う」のですか?

> > アクロマート:「並み」ですね。視野中心部の収差補正に重点が置かれている。
> > プランアクロマート:周辺部まで補正
> > アポクロマート:御存知 ED レンズ。螢石か特殊低分散ガラス使用。
>
>必ずしもEDを使わなくても良いのですが、ED使わないと設計が
>とっても難しいです。職人技です。
>
># 最近、シグマから、600mm/f6位のレンズで EDを
># 使わない アポクロマート写真用レンズの特許が出て、レンズ
># 設計職人を うならせました。この人、中川さんという とって
># も 有名な レンズ設計者です。もう いい歳です。職人芸です。

これはまだ市販になってないわけですね。
買うわけではないけど出現を楽しみにします。
本籍が狛江の岩戸北なのでシグマには親しみを感じます。
でもソフトでハードをカバーするのは理想ですね。
値段も抑えられるでしょうし。

>2色の色消し(赤と青の 倍率色収差が小さい)が アクロマート、
>赤(d線)と青(f線)の倍率色収差を小さくするように設計すれば、
>その中間(緑)色(g線)も そこそこに補正されるからです。
>んで、そこそこじゃぁ困る場合は 3色の色消しを行います。
>これが アポクロマート。

Plan Apoの解説ではg線は紫、赤と青がそれぞれCとFとなってます。
C,Fは大文字、gは小文字になっていて意味があるのか印刷ミスなのか判断できないの
です。
スペクトルの順番で光線が命名されているのかと推測してますが
メールで解説していただくのは限界がありそうなので
午後にでも大学の中央図書館に行ってきます。


>設計上は、まず 一番近くに結像するd線を基本にします。
>そして、d線での結像面において、f線やg線の主光線の位置ズレ
>(=倍率色収差)をも評価関数に入れて設計を行います。
>
># 実際は、f線やg線の像面は d線とは一致しないので、d線
># の像面では 収束しきってません。これが 軸上色収差です。
>
>評価項目が1つ増えると それだけ 設計が大変になります。
>EDを使うと、最初から この 色分散が 小さいので 補正すべき
>ズレ(倍率色収差も軸上色収差も)が(初めから)小さいので、
>設計が楽になります。

なるほど、
カメラのレンズもいつの時期から実質的にアクロマートからアポクロに移行したのか
興味あります。
例えばアクロマートチック(?)のレンズならモノクロ撮影でフィルターによって
アポクロマチックレンズ以上に描写が変わりそうで面白いですね。