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[nikomat 1329] Re:Bessa-L
ひうら@きょうだいです。
ちゃんと、納得してません ^^;
付和雷同は嫌いです。
> > つまり、ネジを知っている人にとっては、カチッとくるライカのほうが
> > 当たり前で、CZJやペンタックスの感触の方が「手抜きだけど、まぁ こんな
> > 処には 金かけたくないのだろうなぁ」という感じで 驚きます。
ちゃんと作れば、カッチリ来るネジが作れる。これは OK です。
#いいものに触れないと行けませんね。
で、しつこいようですが、
> 最初は気づいていなかったんですけど、普通のネジではどれだけボルトとナッ
> トが噛み合わさっていても、するする回りますよね。で、最後に止まって少し
> 締めると緩まない。ということは普通の作り方をしていれば、ネジ山は問題な
> いと。
これは応力がかかっていない、ガタがある状態ですし、
そもそも 僕としても、ネジ部の摩擦は問題にしていません。
それは、最初から、バネの絵で説明していたことや、
応力の立ち上がりの話をしていたことでも分かってもらえるはずです。
# つまり、精度が悪いから、ネジ部に摩擦が発生するのだ。という論調
# ではありません。精度が悪いと、座面に発生する応力の立ち上がりが
# dull になると言ってるんです。
> でも大抵はカチッとではなくて、手で回していると最後にギュッと閉ま
> ります。座面の仕上げは丁寧ではありません。それにたいして、いわれると
> ^^;車のホイールナットは手で回して最後はカチッと止まってしまいますね。
> それ以上は手で回らない。座面もきれいです。
それは、単なる現象論だし、スケールの問題ですって。
大きさと応力の比率が違います。
確かに精度がないと、カッチリこないんですが、
そもそも国産車のホイールナットは、たいていテーパー座面なんですが、
これはホイールの位置決めをするための厳密な工作を怠けたいからです。
で、これだとホイールとホイールハブの PCD の差によって、不均等に
力がかかるので、手で絞めてから、クロスレンチで回して行きますが、
場合によっては結構回ります。この場合、 PCD の差をスタッドボルトが
曲がって吸収してるんですね。
同じホイールナットをずっと相手にしていて、カチっとこないのは、
ダメなネジとか、あってない、というのは吉田さんのおっしゃる
通りだし、そう判断すべきだと思いますが、ネジそのものとしては、
大きさのわりにカッチリ来ない部類だと思います。
# だから、対角線方向に均等に締め付けながら、タイアを叩いたりして
# 位置決めされていくように絞めていかないといけない。
# どれかのネジを先に絞めたら、いけないといいますが、これは
# そのボルトを強く締め付けてしまうと、そのボルトを
# 中心にホイールが位置決めされてしまって、エキセントリック
# するんです。
# ちゃんとした車で、ちゃんとしたホイールだと、ちゃんと
# センターハブで位置決めされる。こんな邪道には頼らない。
## バスの車輪は、旧来 左右で逆ネジなんですが、これが、ISO
## とかのからみで、左右とも右ネジのバスが出現してきた。
## で、緩んで脱落・・とか、高速道路から落下してきて・・・
## とかいう事故が、10年ほど前に多発した。
## 原因は・・座面も塗装していたからだそうです。バカな・・
トヨタは、高精度な部品を納入させて、組み立てコストを
削減するスタンスなんで、ハブの精度は高いそうです。
(ツインカムエンジンのバルブクリアランスも、HLA も
シムもないらしいが、OK らしい。)
で、これだと、ガーッと電気で絞めてもあまり問題がない。
そのかわり、縁石にぶつけると、はずれにくくなったりするそう。
で、車の話はいいんですが、
では仮に、座面の仕上げが同等で、ネジのうねりや深さの精度
だけ違う二種類のネジがあるとどうでしょう。
ともに、ねじ込み中はある程度ガタがあるので、それほど
抵抗なく回るとします。
# どうもネジの形態、マクロな動きからして、ネジ込みの終盤で、
# 初めて座面が接触するかのように思われがちですが、実際には
# ネジにはガタがあるので、締め付け終了寸前には、座面全体が
# 接触します。相対的な話しではありますが・・ネジに対して、
# 座面が傾いているから、座面が端から着地する、なんていう
# 考え方はおかしい。座面は全体として接触して、ネジが曲がって
# いって、締め付け終了するんでしょ?
# ・・そもそも、そういうネジは、レンズマウントの場合、
# よっぽど、ねじれてる不良品だし、締め付け不足だと、
# 傾いたままになっちゃう。
で、問題はそこからです。精度のいいやつだと、スクリューの
斜面が同じように接触し、力を受け、応力を発生しますが、
精度が低いと、どこか特定の場所から接触していきます。
この場合、どんな現象が起こるでしょうか?
一般に言われる、「ネジが緩まないのは、座面にはたらく摩擦である。」
というのには、当然 一切 異論は挟みませんが、(ネジに摩擦が
働いても屁の突っ張りにもならない)では、その座面を押し付ける力は、
どのように発生していくでしょう?
これが、まさに締め付け終盤の問題なんだと思うわけです。
ちゃんと作れば、こんなことはないのは分かりますが、現に、
かっちり行かないマウントがあります。
これはどうなのか?という話です。
> スクリューマウントのレンズの話しで、ライカはカチッと来るけど、シムを入
> れ損なっている場合にはカチッとこないというのは、マウントの平面性が狂っ
> ているということになりそうですね。でそこまで平面でなくても問題ない(と
> 判断した)からペンタックスとかは平面性をそれほど求めていないということ
> ですね。
この場合、マウント金具がねじれて平面性が狂っているのは
確かでしょう。で、この平面性が狂うことによって、どこに影響が
出てくるのか?という問題です。
よしださんがおっしゃるように、座面の面積は、ネジの接触面積より
一般に大きく、また歪みにくいです。すると、ウネリによる座面の
接触面積の変化、またそこから締め付けていくことによる座面の変形、
それに応じた応力の発生と、
ネジ部のウネリによるネジの変形、伸び、応力の発生と、
どちらが支配的でしょう?
もっというと、そのコンプライアンスの度合いの比率ですね。
両者には同じ大きさの力が働きますから、より大きく変形する
のはネジの方ですよね。とすると、カッチリ感に大きく影響
している(回転角と引っ張り力の関係に大きく寄与する)
のは、同じウネリ量だと、ネジのほうですよね?
例えば仮に、
あるウネリの量だけ、マウントの平面性が崩れて
いて、でもネジは綺麗に螺旋。というマウントと、
逆に、マウントは完全に平面だけど、ネジは同じように
うねっている。
というネジ、ふたつ用意します。
このとき、カッチリくるのはどっちですか?
マウント座面のほうは、機械的強度が高く変形しない、
伸びないんだから、影響が小さいはずですよね?
ネジのほうは、伸びていき、変形するから、精度が狂うと
だらだら応力が立ち上がりますよね?
座面の接触面積が違いますが、これは最終的な摩擦力の
大小に影響はしても、カッチリ感には関係ないですよね?
よお〜〜っく、考えましょう。自分で。