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[nikomat 6532] Re: NIKKOREX F instruction manual
日浦です.
よしださん:
> > 12進数は,これは 2^2*3 という合成数ことで,分割がしやすい数
> > だから便利だったのでしょう.
>
> 12進数も(たぶん)指です。
>
> 高校の頃、インド料理屋(マハラオ、マハラジャ)で
> バイトしていて、インド人から教わったのですが、
> 親指の先っちょで、各指(小指から初めて人差し指まで)の
> 各間接の内側の皺を(指の付け根から始める)触っていきます。
> つまり、小指の付け根から エッグ、ドウ、ティーン、
> 薬指に移って、付け根から チャール、バンチ、チュー、
> っていう感じ。
西洋の12進数の考え方は,バビロニアから来ていると言います.
もちろん欧州圏では12進数はかなり浸透した考え方で,
英語まで波及して ten, eleven, twelve, となってます.
そもそも12進数が使われたのは,天体の運動とか天文学が
絡んでいるとかいう話もあって,ちょうど12星座のように
方位を分割するには10は中途半端(うまく4方位が取れない)
ということもあったようです.
このことから方位の表現が12分割になり,これと太陽運動を
結びつけて時間を定義したので24時制になったわけですね.
ちなみに分,秒も60進ということで,非10進数には
時間概念が大きく影響していることがわかります.
現在,単位系で時間だけは非10進が大手を振ってますね.
以下はとあるサイトから引っ張ってきた,世界の「12」です.
「十二球団」とかあって笑えますが・・ ^^;
12個のもの
十二支 子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
十二運 長生・沐浴・冠帯・建禄・帝旺・衰・病・死・墓・絶・胎・養
六星占術 停止・減退・種子・緑生・立花・健弱・
達成・乱気・再会・財政・安定・陰影
六命推柱 水星・木星・月星・火星・金星・土星・
氷王星・海王星・魚王星・冥王星・小王星・天王星
十二宮 白羊宮、金牛宮、双児宮、巨蟹宮、獅子宮、処女宮、天秤宮
天蠍宮、人馬宮、磨羯宮、宝瓶宮、双魚宮
十二月 睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、葉月、長月、
神無月、霜月、師走
十二球団 オリックス、近鉄、日本ハム、ロッテ、西武、ダイエー
巨人、中日、広島、ヤクルト、横浜、阪神
十二使徒 ペトロ、アンデレ、ゼベダイの子ヤコブ、ヨハネ、フィリポ
バルトロマイ、トマス、マタイ、アルファイの子ヤコブ、
タダイ、熱心党のシモン、ユダ
オリンポスの十二神(括弧内はローマ神話の名前)
ゼウス(ジュピター) アテナ(ミネルヴァ)
アフロディーテ(ビーナス) アポロン
アルテミス(ディアナ) ヘスティア(ヴェスタ)
デーメーテル(ケレス) ヘルメス(メルクリウス)
ポセイドン(ネプチューン) ヘラ(ジュノー)
ヘパイストス(ヴァルカン) アレス(マルス)
十二省 法務、外務、大蔵、文部、厚生、農林水産
通商産業、運輸、郵政、労働、建設、自治
十二神将 宮毘羅、伐祈羅、迷企羅、安底羅、額爾羅、珊底羅、因陀羅、波夷羅
摩虎羅、真達羅、招杜羅、比羯羅
十二天 帝釈天、火天、閻魔天、羅刹天、水天、風天
毘沙門天、伊舎那天、梵天、地天、日天、月天
十二因縁 無明、行、識、名色、六処、蝕、受、愛、取、有、生、老死
十二律 壱越、断金、平調、勝絶、下無、双調、鳧鐘、黄鐘
鸞鏡、盤渉、神仙、上無
十二直(十二客)建、除、満、平、定、執、破、危、成、納、開、閉
十二表法 法廷召喚、訴訟手続、債務の強制執行と家父長権、
相続および後見、(これだけで五表だそうです)
所有権および占有、相隣関係、不法行為、刑事法、宗教法
貴族と平民との通婚禁止と訴訟手続きの補遺
十二経 肺経・心経・心包経・脾経・肝経・腎経・
大腸経・小腸経・三焦経・胃経・胆経・膀胱経
十二光 無量光・無辺光・無碍光・無対光・焔王光・清浄光・
歓喜光・智慧光・不断光・難思光・無称光・超日月光
十二所権現 熊野三所権現+
小守の宮・児の宮・聖の宮・禅師の宮・若宮or若王子の宮・
一万の宮・勧請十五所の宮・米持の宮・飛行夜叉
十二分経 修多羅・祇夜・伽陀・尼陀那・伊帝曰多伽・闍陀迦・
阿浮陀達磨・阿波陀那・優婆提舎・優陀那・毘仏略・和伽羅那
平安京十二門 陽明門・待賢門・郁芳門・美福門・朱雀門・皇嘉門・
談天門・藻壁門・殷富門・安嘉門・偉鑒門・達智門
後宮十二司 内侍司・蔵司・書司・薬司・兵司・御門司・殿司・
掃司・水司・膳司・酒司・縫司
花札 松・梅・桜・藤・菖蒲・牡丹・萩・薄・菊・紅葉・柳・桐
天正カルタ 1(ピン)・2・3・4・5・6・7・8・9・
女従者(ソータ)・騎士(ウマ)・王(キリ)
冠位十二階 大徳・小徳・大仁・小仁・大礼・小礼
大信・小信・大義・小義・大智・小智
と世界各国いろいろありますね.
> # ネパール人は、人差し指の先(12)まで行くと、
> # 次に 人差し指のさきっちょで 親指の間接も数え
> # ました。2人のネパール人が おり、一人は 15
> # まで、もう一人は「親指の内皺は2つだ!」と
> # 主張(実際 その人の指では そう見えた)して
> # ました。(^^;;
古代人は数を数えるのに10本の指と両膝をつかっていたとか.
> なお、京都の六波羅密寺 で 6の意味を伺ったことが
> あります。胡法(古代ペルシアの慣習)では6を以って
> 「具足の義」(=全てが満足しているという意味らしい。
これは,6が「完全数」(割り切ることの出来る数,つまり
すべての公約数と,1の総和と自身が同じ数)だからでしょうね.
#6の次は28です.
> つまり 「十分」というときの 10は 十進数の文化)
> としており、インドはその影響を少なからず共有して
> いるのだろうことと、それゆえ 修行もして6種類に
> なった(六波羅蜜とは この6種類の修行を指します)
> のだと 教わりました。
日本の「12」はこれが影響しているのでしょうね.
では
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日浦 慎作 Shinsaku HIURA
大阪大学大学院 基礎工学研究科
システム人間系専攻 システム科学分野
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