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[nikomat 23339] Re: R Leica



すぎやま です
>
>ちょっと,聞き方が意地悪だったかもしれません.すみません.
丁寧な解答ありがとうございます。
簡単にハイになる性格で、
大した根拠なく大騒ぎしたのは反感をかってもしょうがないと思います。
お許しください。

>普通,マクロレンズで小物を撮る場合,最大の障害は被写界深度です.
>開放なんかで撮ったら,ある意味,特殊効果としてのボケになってしまい,
>絵として成立しにくくなります(観賞サイズや画質にもよりますが).

はい、そこでぼくはMacro Elmaritがその「特殊効果としてのボケ」を生かした
写真を意図的に狙った設計ではないかと思って、驚いたのです。
ぼくがカエルとかを撮影する場合はできるだけ全身にピントが合うように、
スピードライトを使ってf11-22に絞ります。
そういう記録的、科学的なマクロ撮影スタイルもあり、
一方、草に止まった昆虫の複眼にだけピンとを合わせて
自然光で開放で撮る、ポートレート的な撮影ジャンルも定着してきたと思います。
Macro Elmaritはマクロポートレートレンズかもしれないと期待したくなります。



>また脇本バランスに関しては,(例の記事を見直して欲しいのですが)
>F5.6 とか F8 というレベルの話ではなく,半段,1段というレベルの
>話になっているはずです.
>そういう設計にすると,開放ではちょっとコントラストが落ちるが,
>開放基準設計のレンズに較べ,ちょっと絞ったときの解像度はグッと
>優れたものになります.

はい、ただ同じ記事にレンズの用途によってその脇本バランスを変更すると
書いてあるので、マイクロはその例かもしれないと思いました。
その意味を含めて「応用」をつけて書いたのです。


>
>>>(そもそも,S型時代のマイクロ 5cmF3.5 のころからそうです.
>>> たけくらべの伝説がありますね)
>>
>>済みません、「たけくらべの伝説」は知りません。
>
>かの有名な?小穴純教授が,先に書いた,S型用のマイクロニッコールを用いて,
>樋口一葉作「たけくらべ」の文庫本(岩波)70ページを,倍率 1/13.5 で
>縮写し,世人を驚かせたという話しです.
>
当然、ミニコピーフィルムかな?


>
>>Popular photographyのテスト結果では開放で一番優れた性能を示すと
>>聞いた時(自分で読んだわけではない)、
>>1-2段絞って最良の像が出るニコンのレンズ(AF85/1.4は例外?)
>>とは設計も想定された使い方も違うと感じました。
>>それを「全然違う」と表現したのは大袈裟かもしれませんが...
>>
>>>マイクロニッコールも,開放で風景とか写すとすごいですよ.
>>
>>シャープさではそうですね。
>
>最高の性能というのが何かという定義が問題ですが,それがシャープさ
>(解像力,コントラスト)ではない何者かなのであれば,それは主観に
>よって変わりますから,話がかみ合いにくいと思います.
>
>それと AF85/1.4 も,開放が最も「高解像度」とか「高コントラスト」
>ではないと思います.しかし,開放が最良の絵を作ってくれるということは,
>作画意図としては十分有り得ますし,開放を基準に,感性的チューニングが
>行き届いているということも十分考えられると思います.

レンズには解像力,コントラスト、発色以外に
客観的に論じ難い「良さ」も合わせて求められていると思います。
例えば階調の出方やボケ味などが思い浮かびます。
これらは上記客観的要素のバランスの問題、複合的な結果だから難しいのではないか 
と思います。
客観的に論じることが難しいことを論じてもしょうがないのかもしれませんが、
実際に写真を見てすぐに漠然とわかる場合もあるので無視はできないと思いますし、
それも性能の内だと思います。
そこで、そういう階調の出方やボケ味を客観的に評価できるのではないかと思うこと 
があります。
例えば、XX社のXXmm/fXXはOO社同レンズに比べてシャドウーが潰れないというような 
話しはよく聞くし
作例をみると、確かにそう見えることがありますが、
そういうことなら階調の細かいグレースケールでも撮影して見せて欲しいと思うこと 
があります。
それとも、こういうことはMTF値を見れば自明なのでしょうか?
同じようにボケ味も決まった幾何学的な物体を決まった配置に置き、
決まった照明条件下で撮影した場合の描写がテストされるようになればいいと思いま 
す。
MTFに似てますが、ピント面の後ろ何%の位置で同心円が判別できなくなるとか、
描写に関してもっと参考になる標準が設定できそうな気がします。



>#あれぐらいの大口径で,開放が最も高性能というのは,ちょっと普通に買える
>#値段のレンズでは有り得ないと思う.(昔のステッパー級ともいう)

面白い話ですね、
普通の硝材や球面レンズでは無理ということでしょうか?

>
>ちょっと話は飛びますが,
>私としては,極力自分が使ったことのないレンズに関して,本に載っている
>史実や定量的な話は別として,描写のよさ云々に関してはあまり語りたく
>ないと思っています.ましてや,スライドを覗いた事もなければ,なんとも
>いえないでしょう.

これで日浦さんから厳しいレスポンスを受けているのだと思いますし、
言われている事はもっともだと思いますが、
レンズの購入で迷われている方がいる時に、
外野から気軽にワイワイ声をかけ、盛り上げようとしたつもりです。
それほど突飛なことを書いたつもりはありませんが、
自分の経験に基づいてないのは確かです。
ただ、一番言いたかったのはレンズのコンセプトが違うかもしれないということで
もしそうならばの話しになってしまいますが
どこのメーカーもかなり優秀な製品を揃えている現在、
基本性能自体よりもそういうことに面白さと魅力を感じます。



>
>ということで,けして人の持ち物はけなさないことです.
>これは先日来盛り上がった自動車の評価・価値観なんかでも同じだと思います.
>車も,レンズも,気に入ってしまえば自分の勝ちですね.
>(車には安全性などのファクターもあるが・・・・・)
>また気に入っているものによって変わっていくのが人間の価値観です.

これが一般的な話しなのか、自分の書いた事に対して言われているのか
迷うのですが、自分としてはニッコールを悪く言うつもりはなかったし、
もしそのように受け取れる表現をしていれば謝ります。
55/2.8、105/4、そうして最近は200/4マイクロを愛用しています。


>
>>話しは変りますが、さっき、これを書き出す前にD1Xを複写台に載せて、
>>研究室にあるAi55/3.5とAF60/2.8Dを撮り比べてみました。
>>被写体はハードデイスクの裏のプリント基盤で、
>>撮影倍率は1/6、絞り8、約1/100秒で撮りました。
>>振れ対策はしてないし、ピントが完全に一致していると限らないので
>>(それでf8にした)、比較テストとして有効かどうかやりながら疑問を感じました。
>>で、500万画素の解像度でレンズの解像度の限界は判りそうもないですが、
>>デジタルなので個々の画素に注目しながら比較すると画素の濃淡として
>>描写の違いはありますのでデジカメがこういう比較に適している側面もあります。
>>ただ、その違いはそのコマの撮影条件(ピント、振れ)のバラツキかもしれないの 
>>で、
>>何枚も撮って、傾向を探る必要はありそうです。
>>1枚づつ比較するだけで結構時間を要したので、結論は出せなかった。
>>(取りあえずAF60/2.8がリード)
>>自宅のAi55/2.8も含めて、今度もっと詳しく比較します。
>
>楽しみにしています.
>・・が,F8 では差が出ないんじゃないかなあ・・

実際に手を動かし始めてみると厳正な比較は思いの他難しそうなのを実感します。
やってみては、レンズ性能よりもテスト方法の問題が明らかになるようなことが続き 
そうです。