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[nikomat 27533] Re: SIGMA SD9 Digital SLR





Shinsaku HIURA wrote:

> 天然蛍石はキヤノンが設立されるもっと昔から利用実績がありますね。
> ただあまり、他に使われないのは研磨が難しいからだとか。
> 柔らかいのと、等方的でない、割れやすいので、強度や面精度を
> 出すのが難しく、まあ平たく言えば普通のレンズ製造のノウハウが
> そのまま使えないので嫌われたらしいです。

結晶成長もキヤノンが初かどうかは?ですが、
大きな結晶ができる技術を開発したんだと思います。

ところが、ひうらさんご指摘のように、すくなくとも、
望遠レンズの用途にはあまり適していないところもあって、
限定的になっちゃったんだと思います。

熱膨張もすごく大きいので、15cmとかを磨くのはすごくリスキーの
ようです。研磨熱でますんで。検査も冷えるのまってじゃないと
できないので、すごく手間がかかる。
つくっても、機械的、熱的衝撃でこわれる可能性が大、
ということで、天体用途くらいしかないとおもいます>over11cm
 
> ニコンも科学技術庁長官賞を取ったウルトラマイクロニッコールとか、
> UVニッコールでは蛍石を使っています。最近はステッパーで非常に
> 重要な材料なので、ニコンも自社製造を開始しています。

紫外透過率がたかいんですよね。
 
> ガラスを作れる会社はある時期、異常分散ガラスの製造に血道を上げた
> (そもそも、ショットがそういうガラスを作ったから、追いかけたとも言う)
> のに対し、自社でガラスを作っていないキヤノンが独自性を出すために
> 蛍石を熱心に研究したという側面はあると思います。
> といっても、国内最大のガラス屋、オハラの筆頭株主はキヤノンですが。

螢石を熱心に研究したのかなあ、という気もします。
たまたまでたのかも。結晶成長技術の研究の中で。
やはり、本命はガラスですよね。結晶とくらべてインデックスがぶれる
というのはありますが。

> 基本的なメリットは色収差の除去ですが、それがどのぐらい重要か
> (異常分散ガラスや蛍石で出来ない領域なのか)というあたりかな。
> 非球面的効果もあるようですが、これは、「型で押したら何でも出来る」
> 的発想で、複合非球面とあまり変わらないし。

高次の干渉効果を落とす手段があれば、望遠にはつかえるかもですね。
 
> 特に、絞ると口径が小さくなる広角レンズではほんとに使えるのかな。

これは、むずかそうです。それに入射角が広がるとつらいですよね。
 
> コンパクトカメラの超小型化などに使われると面白そうですが。
> こういうのと、大口径なブツには向いていると思いますが、
> 普通のレンズに向いているとは、ちょっと、思えません。
> というか、普通のレンズでよろしいです。

ですよね。
それより可変レンズできないですかね。
水晶体みたいなの。非球面もアダプティブにできちゃうとか。

井桁@ミラーのほうが簡単か?