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[nikomat 30762] Re: 不動点2題



乾です.

数学セミナーは定期購読しているくせに,実はほとんど読まないのですが,
図形に関する問題だけは,なぜかよく覚えています.

で,以下の不動点に関する記事なんですが...

At 10:54 02/05/21 +0900, you wrote:

> > で重なっている一点はどこか,ですが,作図法があります.でもとてもここで
> > 文章で説明するのは難しいので,直感的な方法だけを示します.上の例で
> > は,ポジが引き伸ばし写真の上に載っているわけですが,同じ位置関係で,
> > 今度はポジを縮小コピーしたものを,ポジの上に載せます.次に,今度は
> > 縮小コピーしたものをさらに縮小したものを,もとの縮小コピーの上に,やはり
> > 同じ位置関係で載せます.この作業を繰り返すと,やがて一点に収束しますが,
> > それが,ポジ上の「指差された」一点です.
> >
> > 実は数学セミナーという雑誌の2002年2月号が不動点の特集なので,上
> > の例以外にも,不動点の例や作図ほうが色々掲載されています.これは
> > けっこう面白い特集でした.
> >
> > では.
>
>超省略で、
>適当に座標を決め、そこで座標系による縮小回転行列をAとすると
>この変換(アフィン変換)は  y = Ax + a  と書けます。
>  a は、プリント上のある点から、ポジの同じ点への(矢線)ベクトルとします。
>これで動かないので、  x = Ax + a 。これをxについて解くと
>
>  x = (1-A)^-1 a です。
>
> (1-A)^-1 は 行列 1-Aの逆行列で
>
>  ざっくりいうと 1 + A + A^2 + A^3 + ,,,,
>になります。つまり、
>
>   x = a + Aa + A^2a + A^3a + ....
>
>で、この右辺が乾さんの書かれた繰り返し縮小コピーを重ねていく作業を表してます。

数学セミナーに,面白い方法のっていました.

OHPシートにランダムに作成したドットパターンを描きます.
次に,これを90パーセントに縮小したものをやはりOHPにやきます.

この二つを重ねると,あーーら不思議,不動点が,ドットの「流れ」として
見えてきます.渦巻き状のパターンが現れ,その渦の中心が不動点に
なります.

では.