[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
[nikomat 42328] Re: D70
ひうらっす.
今日は家にこもって提出前の修士論文に赤を入れつつ...ふー
#今年はM2/B4合わせて5人の面倒を見てるので大変
>うまく撮れたときに、
>
>http://www.sanda.gr.jp/non/20040111-28ss.jpg (800x522)
>http://www.sanda.gr.jp/non/20040111-28s.jpg (2000x1305, 500k)
>
>になるぐらいのデジカメが欲しいということなんです。↑は、伊丹の昆虫館で
>F100 + Tamron 28-200 XR + Fuji Venus 400 (ネガ) で撮影して CoolScan IV
>ED で読んだもの(4081x2661)を縮小したものです。
とてもうまく撮れていますね.背景と蝶・花との色合いもいい感じ.
ですけど,やはり ISO400 だと例え Venus でも色素のノイズがありますよね.
これは銀塩らしい部分ではありますけど,やはりないほうが綺麗ではある.
特にこういうボケのある写真だと,その部分で顕著です.
これに対して一眼デジタルだと,ツルンと滑らかな絵が得やすいです.
公開している写真だと,例えば京都OFFの時の
http://www.nikomat.org/members/post/off0305/shinsaku/index.html
のうち,序盤の花の写真,例えば
http://www.nikomat.org/members/post/off0305/shinsaku/orig/DSC_0415.JPG
がちょうど D1 の生の画像(ただし画質に影響を生じないソフトで縦にしています)
で,上と同じ 2000x1300 ぐらいですがボケが滑らかでいい感じです.
シャープ感もデジタルゆえの補正がかかっているとは言え,悪くないと思います.
これは ISO200 での撮影ですが,ネガに比べてちょっと多めに露出をかける配慮は
不要なので使い勝手としてはあまり変わらない気がします.
ISO800 の例も後半の暗くなってきてから,例えば DSC_0483 のあたりでは ISO800
なので少しノイズが増えてますけど,ボケたりテクスチャのないところで目立つだけで
テクスチャのあるところだとそれほど気になりません.
他には
http://shinsaku.homeip.net/priv/wallpaper/
にボケの大きい写真を集めてますけど,これはPCの壁紙素材で,アイコンが
見にくくならないように周囲にボケエリアを作っています.1600x1200 の画像が
ありますが,これは基本的に D1 の画像からの切り出しです(画像の縦幅が
ほとんど変わらないため).なめらかさもそうですが,タンポポの綿帽子や
矢車草の写真などを見てもシャープネスも高いと思われるんじゃないかと
思います.(最初の水滴の写真はマイクロニッコールじゃなくてズームレンズの
マクロモードなので,甘いんですが.がくアジサイもそうかな.)
銀塩だと,こういうボケを使った写真でツルンと滑らかな画像を作ろうとすると
ISO100 必須でしょうか..ISO400 だと幅1500 画素を超えるとどうしても
ざらざらが目立ってきます.
そういうわけで,うちではこういう滑らかさと暗部の再現(色の安定感)が
評判がよく,キングサイズプリントだと銀塩とは違う透明感を享受できます.
いわば 35mm っぽくなく,むしろ中判から焼いた近いぐらいですので,
悪くないです.もっと大きくしても,解像度は足りなくなることはあるでしょうが
滑らかさは変化せず,そういう意味ではむしろデジタルのほうが大伸ばし向き,
かもしれません.
さらに,私にとってはこの画質ファクタが最大なのではなく,デジタルだから
恥ずかしいぐらい連射できる(親ばかモード?)のが大きいんですけれども.
これまで撮らなかったようなものでも撮りますし.
もちろんもっと画素が多く画質が高ければそれに越したことはないでしょうけれど,
別に600万画素や1000万画素に歴然とした壁があるわけではなく,まあ,D1 の
画素数ぐらいでもまずまず使えるというわけです.
同じ300万画素級でもコンパクトデジカメだともっとノイズ感が多かったり
するし,シャープネスというか画像のキレはかなり落ちますが.荒っぽい話,
コンパクトデジカメだと画像を縦横各半分のサイズ(画素数で言うと4分の1)
にするとまず不満のない絵が得られますけど(それでも色収差やノイズ感が
消えないものもある),D1 だとレンズさえよければ元サイズのままでも
十分といえると思います.
#だから 1000万画素でもダメなものはダメだし,100万でも使えるものはある.
例えば D100 がありますけど,あれはちょっと画像が甘めな気がしますが
(レンズの問題もあるかも)そういう微妙な差で 300万と600万の差って
それほどたいしたことじゃなくなってしまいます.結局,画像を 2/3 に
縮小したらシャープになった・・・ということであれば,300万画素って
ことになってしまいますから.
まあ,この観点で言えば E5000 は大変に優秀で,元サイズのままでも十分な
ものが得られる稀有なカメラという気がしますが.(ただしうまくハマった
場合.シーンが暗いなど,条件が合わないとなかなか綺麗に撮れないかも.)
>こういう対象ばかりを撮影するわけではないですが、撮りたくなった時に不満
>が出ないようにと考えると、
>
>・撮影枚数を気にしたくない
>・中判は機動性に劣る (Pentax 645 ぐらいか?)
そういえば亮太が 645N と 80-160mm を買ったそうで :-)
>・レンズ一体型のデジカメでは遅いこともある
>・画素数も解像感も欲しい
>・ISO 400 が使いたい場合もある
>・相手が小さいので AF が当てにならない場合も → ファインダが...
>・動きがあるので撮って確かめるのではなく、撮る瞬間には結果が予想できるように
D70 で問題があるとすればファインダでしょうか.
でもこれも程度問題ですよ.少し倍率が低いからといって急に使えなくなる
ものでもないし,35mm 銀塩カメラのいいファインダだからといって見えないピントは
見えません.アイレベルファインダなんて結局たいした倍率じゃないですから.
中判のウェストレベルのようにはピントは合わせられないでしょう.
むしろしっかり視度を合わせて,いい光学系が使われているかどうかってのが
大きいかも.あとデジタルだと,じっくりファインダの絵を見ながらピントを
あわせるぐらいなら何カットも撮ってしまったほうが早いです.
このあたりになると手ぶれ・被写体ぶれもありますし.
私はマクロ撮影(上の壁紙集の写真など)は連射しています.
スピードは,タイムラグにせよフォーカスにせよ,レンズ一体型のものとは
比べるまでもなく違いますので..