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[nikomat 1583] Re: Screw Thread (2)



よしだ っす。

In message <199902020939.SAA07976@ml.asahi-net.or.jp>
   "[nikomat 1581] Re: Screw Thread (2) "
   "HIURA Shinsaku <shinsaku@vision.kuee.kyoto-u.ac.jp>" wrote:
 > 
 > はい、変形を無視しているつもりはありません。
 > ただ、どの部分が変形するのかにはあまり興味はないし、
 > それほど本質的な議論とは思っていません。
 > 
 > なぜなら、「いかにネジの精度がわるかろうと、ネジ山の倒れる量は
 > 小さい」というのが、(ネジ山の精度との相対的な話になると思うので、
 > 定性的にはともかくとして、定量的には)言えると仮定したとしても、
 > それがそのまま、「ネジ全体のマクロな伸びに吸収されるんだよ。
 > だから、第1山に応力集中するから、結果的にネジ部の精度は無関係」
 > ・・とは、繋がらないからなんです。

これが 最初の間違えで、あくまで 不静定問題なので、「締結体中の
異なる部材の変形量の一致」を制約条件にしないと 応力が求められな
い のです。

 > なぜかというと、よしださんはことあるごとに「棒状」と述べて
 > おられますが、マウントのネジは、棒とは違うので。

まず、「棒状」と言っても 中実 と 中空 が 存在し、その両方を
指してます。 つまり 私が言った「棒状」は マウントのネジを含
んでます。

# 中実軸、中空軸 というのが 正しい用語ですが。

あえて「棒状」と 言ったのは、「広義のネジ部」= ネジ部+不完全ネジ部
という意味で言ったときに、ネジ山の部分だけを 指すという誤解をされたく
ないからです。
何度か、私は「ネジ部」と「ネジ山部」を使い分けてきたが、それに気づいて
ないようだし、私自身も タイプミスしそうなので。

 > 僕は、「カチっと」そのものを論じているのではなく、その前の
 > 段階の、なんとなく抗力を感じる段階(の原因)の話をしている
 > という点は了解頂いていると信じているんですが・・・

え? 本当に そうなら、それは 誤解してました。

私は 以下に添付した記事などからも、それが 論点だとばかり 思って
ました。

********** そう 思った 理由 ****************************

In message <199901280819.RAA36626@ml.asahi-net.or.jp>
   "[nikomat 1274] Re:Bessa-L "
   "HIURA Shinsaku <shinsaku@vision.kuee.kyoto-u.ac.jp>" wrote:

 > 確かに材質とか、ネジピッチが決まると、限界の締結力と、
 > そのときの変形量から言って、これ以上のネジの精度はいらん、
 > というのは決められると思います。
 > 
 > しかし・・ここでは、ネジを絞めたときの「カッチリ感」について
 > 話しています。これにとって、意味があるのかないのか議論しないと
 > 始まりません。
 > 
 > 素人で申し訳ありませんが、JIS 規格に、「これこれこういうネジ
 > で、これぐらいのカッチリ感を演出するには、これこれ以上の
 > 精度で加工しても意味ないよん」って決まってるとは思えないのですが。


In message <199901281319.WAA54248@ml.asahi-net.or.jp>
   "[nikomat 1329] Re:Bessa-L "
   "HIURA Shinsaku <shinsaku@vision.kuee.kyoto-u.ac.jp>" wrote:
 > ちゃんと、納得してません ^^;
 > 付和雷同は嫌いです。
.....
 > よしださんがおっしゃるように、座面の面積は、ネジの接触面積より
 > 一般に大きく、また歪みにくいです。すると、ウネリによる座面の
 > 接触面積の変化、またそこから締め付けていくことによる座面の変形、
 > それに応じた応力の発生と、
 > ネジ部のウネリによるネジの変形、伸び、応力の発生と、
 > どちらが支配的でしょう?
 > 
 > もっというと、そのコンプライアンスの度合いの比率ですね。
 > 
 > 両者には同じ大きさの力が働きますから、より大きく変形する
 > のはネジの方ですよね。とすると、カッチリ感に大きく影響
 > している(回転角と引っ張り力の関係に大きく寄与する)
 > のは、同じウネリ量だと、ネジのほうですよね?
 > 
 > 例えば仮に、
 > 
 >   あるウネリの量だけ、マウントの平面性が崩れて
 >   いて、でもネジは綺麗に螺旋。というマウントと、
 > 
 >   逆に、マウントは完全に平面だけど、ネジは同じように
 >   うねっている。
 > 
 > というネジ、ふたつ用意します。
 > このとき、カッチリくるのはどっちですか?
 > 
 > マウント座面のほうは、機械的強度が高く変形しない、
 > 伸びないんだから、影響が小さいはずですよね?
 > 
 > ネジのほうは、伸びていき、変形するから、精度が狂うと
 > だらだら応力が立ち上がりますよね?
 > 
 > 座面の接触面積が違いますが、これは最終的な摩擦力の
 > 大小に影響はしても、カッチリ感には関係ないですよね?
 > 
 > よお〜〜っく、考えましょう。自分で。


In message <199901290320.MAA55272@ml.asahi-net.or.jp>
   "[nikomat 1356] Re:Bessa-L "
   "Koji YOSHIDA <yd@nikongw.nikon.co.jp>" wrote:

 yd> よしだ っす。
   > 
   > In message <199901290234.LAA43068@ml.asahi-net.or.jp>
   >    "[nikomat 1348] Re:Bessa-L "
   >    "HIURA Shinsaku <shinsaku@vision.kuee.kyoto-u.ac.jp>" wrote:
..... 
   >   >   > 兄 > 例えば仮に、
   >   >   > 兄 > 
   >   >   > 兄 >   あるウネリの量だけ、マウントの平面性が崩れて
   >   >   > 兄 >   いて、でもネジは綺麗に螺旋。というマウントと、
   >   >   > 兄 > 
   >   >   > 兄 >   逆に、マウントは完全に平面だけど、ネジは同じように
   >   >   > 兄 >   うねっている。
   >   >   > 兄 > 
   >   >   > 兄 > というネジ、ふたつ用意します。
   >   >   > 兄 > このとき、カッチリくるのはどっちですか?
   >   >   > 
   >   > yd> 後者のほうに、「でも、ガタが出る程度の隙間と、座面が最初に
   >   > yd> 面接触可能となった瞬間にも まだ ネジ部には隙間がある」とい
   >   > yd> う条件(何度も言ってますが、この条件程度の加工は 出来て当た
   >   > yd> り前)さえ加えて戴ければ、前者のほうが カッチリ です。
   >   > 
   > 兄> でしょう?それを言ってるんです。
   > 兄> 
   > 兄> だからネジ部の精度がカッチリ感に重要だと言ってるんです。
   > 兄> (それとも前、後の間違い?)
   > 
 yd> あ、そう。(^^;;  「後者の方が カッチリ」です。
   > 
   > 兄> ここでやってるのは、フィーリングの話ですよ?
   > 
 yd> でしたね。だから、先のメールで 脱線を訂正しました。
   > 
   > 兄> ネジが塑性変型しない条件での、締結力、緩みにくさについては、
   > 兄> 座面が平面の方が、摩擦の発生などから考えてもよいのは当然です。
   > 兄> ネジのわずかな歪みは、吸収されてしまいますから。
   > 兄> ですから、機械的強度は、上の2例では、後者でしょう。
   > 
   > これの答えは 前のメールに書いたので 読んで下さい。
   > 
   > 兄> しかし、逆に、ネジを締結するときの「かっちり感」というか、
   > 兄> 回転させる力に対して、どのように抗力を発生するのか、という
   > 兄> 点については、よく変形する(=加工精度はそれほど問題に
   > 兄> ならない)と言われている部分の精度が、効いてくると
   > 兄> 言いたいんです。
   > 
 yd> カッチリ感については 違いますね。
.....
   > 兄> 強くねじこんで固定されているときの、機械的強度の
   > 兄> ことや、そこからの緩みやすさについては議論していません。
   > 
 yd> 分かってます。
 yd> 座面が支配的なので、座面が撓んでいるネジの例が出たときから
 yd> 脱線しだしたのは 認めます。



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